6月21日に発売したシングル『謝罪会見』の楽曲についてお話させて頂きます。
01.『謝罪会見』
今回の3曲で、最初に作ることを決めた曲。
年明けに制作が始まり、自分がアイディアをQuviokalに持ちかけ、
2人でやり取りをし、3ヶ月の期間を経て完成しました。
人がミスをすると「謝罪」を求める社会の息苦しさ、
倫理観、モラルが暴走する怖さを歌詞にしたかった。
自分のことを「正義」だと信じる人は時として、
第三者の尊厳を脅かす可能性を持っている。
だからこそ許し合う気持ち、発言への責任が必要であり、
言葉を使う仕事をしている、自分自身への戒めでもあります。
ビートはQuviokalとの楽曲『HEAD』『WINNERS』を踏襲しつつも、
二人でネクストレベルに行こうと、わちゃわちゃ話し合いながら制作。
HOOKのメロディも彼の考案です。ああでもないこうでもないと言いながら、
長い制作期間に付き合ってもらい、心から感謝しています。
Quviokal、本当に有り難うございました。
ミュージックビデオを監督して頂いたのは藤代雄一朗さん。
自分の多視点の歌詞を、緻密な映像表現で描いて頂き、
本当に感謝しています。ラストシーンは絵コンテで理解していたものの、
実際映像化したものを拝見したらぶっ飛ばされました。
都内を300回土下座して回る撮影は足に来ましたが、楽しかったです。
スタッフの皆さん、出演して頂いた皆様、女性クライアント役の日高ボブ美さん。
誠に有り難うございました。
02.『東北道』
デヴィッド・リンチの「ストレイト・ストーリー」を観て作った曲。
東京に住む兄が、東北に住んでいる弟に、車で会いにいく兄弟の話。
実際、男三兄弟で長男の自分は、末の弟が東北に住んでいます。
歳を重ねるごとに、会う機会が減っているリアルな状況を歌詞にしたかった。
特別、仲が悪い訳でも良い訳でも無い。
良くも悪くも「何でもない」の関係性の人こそ疎遠になりがちだと思う。
それは家族でさえ。人は自分に利益や害を与えられて初めて、その第三者を認識する。
「家族」は一番身近な存在だからこそ、近過ぎて大切さが時として分からなくなる。
大切さを再確認するために、会いに行こう、
自分から行動してみよう、という思いを込めて書きました。
DJ OKAWARIさんとは1stアルバムの「スマイルデイズ」でご一緒させてもらい、
7年ぶりの共作。今回も最高のビートを頂けて本当に感謝しています。
有り難うございました。
03.『Y☆KAI WATCH』
今回の3曲で一番最初に完成した曲。
己に対して不都合な事が起こると
『何か』のせいにしたくなる人間の弱さ、儚さを歌っています。
以前からgroup_inouさんのビートでラップをしてみたいと思っていて、
imaiさんへ最初にオファーをした時、
「ビ○リーヒルズコップの吹き替えのエディ・○ーフィが大好きで、
DOTAMAくんの声はそれに通じる!エ○ィ・マーフィのような元気なラップをお願いします!」
と言われ、とても楽しく作らせて頂きました。
自分のラップとimaiさんのビートで新たな世界観を感じて頂けたら嬉しいです。
今回の3曲は過去の自分のスタイルを元にしつつ、
新しいことにも挑戦した3曲です。
是非一人でも多くの方に楽しんで頂けたら嬉しいです。
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『謝罪会見』リリースツアー開催決定!!