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2015.09.03
NEW ALBUMのニューアルバム的解説②『音楽ワルキューレ2』

8月12日『ニューアルバム』というアルバムをリリースし、9月11日に『ニューワンマン』というワンマンLIVEを開催するラッパー・DOTAMAです。

 

なぜニューアルバムが『ニューアルバム』なのか。
なぜワンマンが『NEW』なのか。
なぜ両タイトルに『NEW』という言葉がつくのか。

 

その因果関係をお話しすべく収録された楽曲の解説をする事でご説明したいと思います。ぜひお付き合い頂けたら幸いです。

 

2曲目『音楽ワルキューレ2』

 

 

この曲の解説は8/10のMV公開時に書いたブログ「音楽ワルキューレ2をなぜ作ったのか」をご覧下さい。

 

・・で済ますのはあまりにも能がないので、ここで術ノ穴の主宰でありアーティストでもある、ビートメイカーユニット・Fragmentと自分が制作した少なくない楽曲の事をお話しさせて頂きます。

 

最初にFragmentと制作させて貰った楽曲は2005年に発売されたアルバム『walking in the soul』に収録された『developed love song』。自分は昔から、歌いたい事やテーマを別の何かに例えてラップする事が好きで、この時は『HIPHOP』というものを自分がお付き合いしている『女性』に例えて歌っています。当時は全力で書いて歌ったものの、メッセージ表現として伝わりづらさ、ラップスキルが自分が理想として描いていたものまで到達しておらず、今聞くと恥ずかしいですが、自分が2015年現在まで一貫している表現目標が既にこの時点で提示出来ていると自負出来ます。この時、MCバトルで名前を知ってもらい、EPを一枚出した程度のアーティストである自分に「曲を作ろう」と提案してくれたFragmentには本当に感謝です。

 

 

そしてここからFragmentとの楽曲制作の歴史が始まります。それは自分のレーベル・術ノ穴でのキャリアといっても過言ではありません。

 

時を経た2010年。自分の1stフルアルバムを制作する事になり、Fragmentと4曲楽曲を制作させて貰いました。それが以下の曲達です。

 

『音楽ワルキューレ』
『何言ってんの?』
『スイッチ』
『a song for a cup of tea』

 

アルバムタイトル曲「音楽ワルキューレ」は当時自分が海外のダークなダブステップビートに乗せたラップを聞いたFragmentが新たに制作したビートにラップを乗せ替えました。『音楽不況』というシリアスなトピックを暗めなビートでラップした自分に対し、今もFragmentの特徴である重く、固い、ダンサブルなドラムでありながら、ユーモアのある空気感でまとめて来て貰えて最高でした。

 

 

「何言ってんの?」はその2年前にリリースされた環ROY×Fragment『primal scream』のようなハードなドラムブレイクをよりシリアスにアレンジした雰囲気の楽曲で、とても大好きなビートです。テーマとして「コミュニケーション」を歌っています。

 

 

「スイッチ」もエクストリームな勢いのビートで、控えめに言ってもメチャメチャ格好良く。自分もそのテンションでラップしました。個人的に日本でこのタイプのHIPHOPビートを作らせたらFragmentの右に出るプロデューサーはいないと確信しています。これはその後『KREVA「挑め」-Fragment remix-』やFragment×空也MC『香車』としても進化して行ったと思います。

 

 

『a song for a cup of tea』は逆に静かなピアノとドラムだけの美しいトラック。ここで自分は一杯のお茶を飲み終わるまでに聞き終える、そんな短い時間で人の人生を変えれる、彩れるような曲を歌いたい、と歌っています。今もその気持ちは変わらず、ソロ1stアルバムの締めくくりにふさわしいビートを貰えて今でも感謝しています。

 

 

さらにその年はFragmentの『vital signs』に収録の『優しいおとな』という楽曲でもラップさせて頂き。ここではラッパー、キリコさんと「立派な大人」とは何かをラップしています。

 

 

ちなみにこれもFragmentと制作させて頂きました。今年5月のものです。

 

 

コンドームのCM曲です。インドのレディ博士(実在)という方が作ったコンドームなので、ビートもエスニック。楽しかったです。

 

今回のニューアルバムでも2曲、Fragmentのビートでラップしています。Fragmentとの楽曲制作で思った事は、ダンスミュージック的なハードさ、ダンサブルさを湛えながら、リリックを尊重するプロデューサーだという事です。快楽的に踊らせるダンスミュージックでありながら理性的な歌詞の強度を持った歌。一見成立させるのは非常に難しいですが、それは実は自分ラップスタイルにも通じていて、リリックを楽しんでもらいながら踊ってもらいたい、楽しんでもらいたい、という表現目標でもあります。その志、根底にある表現哲学は自分もFragmentも一緒だと思っています。

 

今回の『音楽ワルキューレ2』もそんな二つの特徴を持ち合わせた楽曲、二つの武器を持ったクラシックに仕上げられたと自信を持って言えます。

 

DOTAMA『ニューアルバム』

 

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